麦草峠でハイポーズ!・第4話

若手2人が力強くスタートを切った。 あっという間に我々の視界から消えてゆくそのスピードと気合の入った後姿に勇気をもらう。

さて、いよいよ次は我々同級生トリオの出番。 広報のアダルトチームに手を振りながら覚悟のスタートを切る。 自分との戦いのスタートだ。 

ここからは個人の目線で伝えていこう。   スタートと同時に力のある人はグングン進んでいく。 私は自分のペースをキープすることが課題だ。 あっという間に同級生の2人は前方へと消えていく。 心の中で2人の背中にエールを送る。 「頑張ってくれ!」 「ゴールで合おう!」

やがてレースは物静かな山の中へ吸い込まれ、選手の息遣いとチェーンの回転音だけが聞こえてくる。 ところどころに、大会関係者の方や地元の住人の方、また応援に駆けつけてくれた方々から「がんばれー!」と声援をもらう。とても勇気付けられる。ありがたい。「よしっ、頑張ろう」 心の中ではそう思うのだが思うように進まない。 しばらくすると一つ後のカテゴリーの選手がガンガン上がってくる。 悔しいなどと思う気もしないくらい速いスピードだ。皆自分より年上なのにすごい力だ。   ここまで積み上げてきた内容の違いをまざまざと見せ付けられているようで少々心がへこむ。 でも仕方が無い。 へこみかけた心に「ガンバレー!」 とあたたかい声援が届く。 苦しいけれど私は声をかけてくれる応援の方にはすべて「有難う!」と応えた(本当はそんな余裕無いのに)。  坂はドンドンきつくなり脚も呼吸もドンドン苦しくなってくる。 スタートから5Km位の所でメンバーのN村さんと、U木場さんに追いつかれる。予想はしていた事だが少々お早目の追いつきにビックリしてしまった。N村さんが「腰大丈夫?」と声をかけてくれる。嬉しいじゃありませんか。あっという間に抜き去っていった2人にもエールを送る。 それから間もなくK原さんに追いつかれる。「速いっすねえ」と声をかけると「やっと追いついた」とかえされ、余裕のありそうなその笑顔に、まだ自転車を始めて間もないK原さんの頑張りに頭の下がる思いになりました。 皆すごい力をつけている。 店長は情けないなあ! と思いながら、最後まで走るためにマイペースを護りゆっくりゆっくり進んで行く。

10Kmを越えた頃だろうか、「あれ、うちのクラブジャージだ!」 「止まってるぞ?」 「誰だ?何があったの??」 「大丈夫かなあ?」 早くたどり着きたくても進まないからなかなかそこへ到着しない。 「W辺君だ!!

トラブル発生です。 今日までの練習が…………。 「くっそ~」

tyj1.jpg スタート前のこの時にトラブルの原因が……。

                                 続きは次回。

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